月明かりは道標
白い天使が闇夜を通る
金色の粉を振り撒いて...

 

暗闇で 彼女が迷うことは無かった
闇が深ければ深い程 月は明るく道を照らす
金色の光... 優しくて 愛しい

 

月光に 彼女の翅は金色に輝いた
黒猫の瞳... 金貨の女神... 三日月と彼の星の色
白く舞う天使... 高く... 高く……

 

生きる意味も 理由も 要らない
何処かで誰かが生まれ
そして 同じ様に誰かが死に
そして また生まれるのなら
彼女も偉大な循環の 一部でしかない
けれど 生きる意味も 理由も 本当は知っている

 

大きな瞳を宿した翅で 夜空を舞う
白く気高い 森の天使
金色の光... 彼女と 私達の色

 

歌声も飲食も封じられた襤褸襤褸の身体
白い天使は闇夜を躍る
今夜と同じ 夜の森...
君をこの森に 連れてくる為に……