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Lunatic Venus 『秘密の花園』

3. 嘗て愛された庭

【冷淡な追憶】...

退屈な毎日は 矢鱈と長く

【荒廃した自己】……

攻撃を止められない 幼い少女

 

何もかもを翻した《悲劇》

零した牛乳は杯には戻らない

何の為に泣くの?

私は涙を流さない

 

 

目の前に広がる《180°回転した様な世界》は

新しい風を 私の中に吹き込んだ

差し出された《金色の鍵の束》は

秘密の庭の扉を こっそり私に開けさせた

 

目の前に広がる《嘗ての私の様な庭園》は

哀しい記憶を 私の中に吹き込んだ

刻まれた《色褪せた涙の跡》が

秘密の庭の再生を ひっそり私に誓わせた──

 

 

美しいものは美しく

哀しみを抱く必要は無い

喜びを歓ぶ為に

私達は生きていく

 

少しずつ戻ってくる...

生命の色彩が

過去の記憶も 未来の希望も

それぞれに咲き誇る

 

ここが楽園と呼ばれた

在りし日の光景を

ここが楽園と呼ばれる

未来の風景に繋げる

 

私が描いていた 夢の園

ここは私の 私達の楽園

 

秘密の花園──

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