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記憶

 

 

日常は尊く愛しい夢の様で

けれど醒めない強さを持っている

 

あれから歴史は変わった

空白は埋められて 神には名が付いた

 

誘拐事件は解決して 被害者は夫々 帰還した

空賊の武器は 内戦中に製造された物だと判った

 

生きるべき者は生き 死すべき者は死んだ

誰も摂理には歯向かえないのだと識った

それは自然界の法則 時間の流れ……

諸行無常 形有るものは何れ壊れて消える

 

それでも……

 

 

それでも誰かが記憶えているのなら

無機質な記録や 冷たい時間も超えて

そこには 鮮やかな想いに彩られた

虹色の世界が... 在るのかも知れない

 

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