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​硝子の蝶

~Lunatic Venus Op.7 “infinity”~

影の中 深い森に迷い込んだ
夜と昼が入り乱れる錯覚
女神に嘲笑われるように
夢の中に堕ちた

暗く続く途に 帰り道は存在せず
悪魔に手を引かれ
抗う意志も失った儘
深い眠りに堕ちた

 

そして救いを思い描いた...
見えないのは 無いからではなく 在るからだと
その光は透明で 視えない程に美しい
硝子の蝶が この希望……

 

剰りに美しかったから
時計の針を止めるように
時間の一部を切り取るように
君を殺して 箱に詰めた

 

この美しさは永遠に
硝子の中で保たれる
死んでいるようで 死んでいない
君は永遠に 眠っているだけなんだ……

 

見えないのは 居ないからではなく 居るからだと
この希望は透明で 視えない程に 美しい

 

硝子の蝶

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