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シンデレラ
~Lunatic Venus Op.7 “infinity”~
毎日 毎日 同じ時間を繰り返し
足腰 肩凝り 身体にガタがきた気がする
うら若き娘でも 麗しき乙女でも
雑巾を絞り続ければ 皹が絶えない
人間は誰もが 善意で動いていると...
善き心で生きようとしているのだと...
疑いもせず 信じていた 私は愚かだったの?
──なんて 自分を否定して 悲観してはいけない
泣いても笑っても 朝は来るのだから!
私は自分の心を磨く気持ちで 今日も窓を拭く
きっと明日も 床を磨き終わった頃に陽が沈む
継母 二人の義理の姉 出戻り 行き遅れ
性悪 浪費癖 誰が貰ってくれるのだろう?
継母は女王様気取りで 姉もお姫様気分で
埃塗れの私は 一生 下女の役がお似合いね
人間は誰もが 良心を持っていると...
優しさで助け合おうとしているのだと...
考えもせず 信じていた 私は馬鹿だったの?
「そうだ、馬鹿だったんだ!」
純粋で無垢で透き通った心を 美しいと信じていた
けれど それは 意志薄弱な負け犬の妄想で
私を傷付ける鋭い刃 まるで役に立たない剣
カボチャの様に図太く 野心を持って進まないと
やられる前に殺ってやるって!
冴え渡る知性 駆け巡る策に身体中が震えた
逆襲の時間ね 深夜零時の鐘が鳴ったら
靴を落として気を引けば良いの それだけ
後は奪い返すの この心とガラスの靴を──
誰が《灰被り姫》だ お前に被せてあげよう
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